全く別の人種だった

去年の10月くらいに、「もう家を出て3年目なのに未だに母さんに縛られている気がする」と気付いてからずっとしんどくて、「うちの母さん」というわたしとは全く別の人種をどうしたらわたしの中から追い出せるのか、ずっと考えていた。でも、なかなか方法は見つけられずにいた。

 

最近、田房永子さんの「それでも親子でいなきゃいけないの?」という本に出会った。そこには自分の親に苦しむ子どもたちの話が綴られていて、思わず田房さんの著書を三冊ほど読んでしまった。まさしく毒親そのもので、どのように辛い経験をしたのか、など、たくさんのことが書かれていた。わたしは田房さんのように過干渉では無かったけれど、親の干渉によって抱いた気持ちは全く同じで、思い出して途轍もなく苦しくなってしまった。でも、そう感じたわたしの気持ちは間違ってなかったんだ!と思うと凄く安心した。

 

「話をしたくない」

「顔も見たくない」

「メールが来るとさぶいぼが立つ」

「連絡を取りたくない」

「絶縁したい」

「法さえ許していれば、とっくに殺している」

 

こう思っても、良かったんだ。

そう思ってしまうぐらいことをされていたんだから。

田房さんの著書を読んでいると、この心の苦しさについて「メンタルクリニックや占いなどに行ってみてもいい!」と書かれていたので、思い切って占いに行ってみることにした。

占いは前々から友人たちと行っていたところがあって、いつもは今後の人生や恋愛などについて見て貰ってたけど(友人がいる手前、親の相談がしづらかった)、初めて一人で親との関係について相談してみることにした。

答えが出るのかは、分からなかった。もしかしたらめちゃくちゃ相性がいいと言われるかもしれないし、思いもしなかった結果を言われるかもしれない。でも、「心療内科に行く」とか「占いで母との関係を見てもらう」とか、やってみたかったけど今まで超えられなかった一線を越えることは、この先の一歩になるかもしれない。「そこまで病んでないし……」「生活に支障出てるわけではないし……」「何よりお金かかるし……」と思って少し敬遠していた部分もあったけれど、頑張って足を運んでみた。

すると思っていた通りの、驚きの言葉ばかり投げ掛けられることになったのである。

 

「まずあなたは感情豊かで繊細だからとても傷つきやすい。あれしなさいこれしなさいと言われても、そこにちゃんとした『理由』や『根拠』が無いと、納得して出来ない性格」

「対してお母さんは、デリカシーがない。そして自分の言うことが正しいと思ってるから、思ったことをズバズバ言う。でも論理的とかそういう面は無いから、言うことに一貫性がない。あの時ああ言ってたのにこの時はこう言うとか。だからあなたはそれが嫌になってしまう」

「でも、あなたはそれを聞いてしまう。親の言うことだから……って我慢して」

「あなたとお母さんは合うところが一切無い。小さい頃からずっとモラハラパワハラを受けてきたようなもの」

「お母さんはデリカシーが無いから、なんであなたが傷つきやすいとか、なんで泣いてるかとかも理解できない。でも自分の言うことが絶対正しいと思ってるから、何であなたが自分の言うことを聞けないのかも理解できない」

「あのねえ、接点があればここからこうして……ってアドバイス出来るけど、一つも接点が無いから関係修復は無理。話をしても無駄。向こうが話を理解できない」

「こちらがどんなに傷ついてても、相手にはノーダメージ。だから物理的に距離を置いて、今後一切関係を絶った方がいい」

「結婚して、一切連絡を取らないとか。お父さんにも理解してもらって……」

「お母さんが言ってたことは、一つも聞かないでいい」

「忘れるのが一番……。あなたは一つ嫌なことを言われたら、芋づる的に全部嫌だったことを思い出してしまう人だから、忘れるのは難しいかもしれないけど……」

「ひとつ救いだったのは、あなたは独立心が強かったということ。それが無かったら、今でもお母さんと一つ屋根の下でメンタルやられてたと思うよ」

「お母さんとあなたは全く別の人だから、お互いに理解できない」

 

わたし、もう母さんのことを理解しようとしなくていいんだ。

母さんの話聞かなくてもいいし、母さんと関係修復しなくてもいい。

母さんの言う通りに出来なかったからって、わたしが悪いと思わなくていい。

ずっと苦しかった まだ母さんの言葉が、わたしを支配してる

もう母さんを考えて過ごさなくていいんだ。

 

占い師にそう言われて、やっと誰かに認められたような、そんな気がした

友人たちに話したこともあったけど、やっぱり分かってもらうのはなかなか難しくて

誰にも分かってもらえないと思ってた

 

「もしこれが男の人で、会社の上司だったら、もうモラハラパワハラよ」

「それをあなたは一身に受けてきた」

しかも、母と弟とのダブルコンボで。

 

お父さんとずっと離れて暮らしていたけれど、大人になって久しぶりに話してみたら「あれっ?親ってこんなに子どものこと考えてくれるんだ」って思ったもんなぁ。

 

思えば小学生の時に「中学生になったら一人暮らししたい!」と思ってたくらい独立心強かったのに、それから10年もあの家に住まわされて。大変だったよ。精神おかしくなってしまうかと思ってたよ。実際おかしくなってたわ。

あれもこれも全部お母さんのせい!

 

今まで母さんからもらった言葉を、わたしの中から、全部、捨てる。

もう親のことも家のことも気にしなくていいんだな。

全然気にしてないと思ってたけど、こんなに気持ちが晴れやかなのは、深層心理のどこかでずっとそう思っていたからなんだろうな。

 

わたしの考えてたことっておかしいことじゃ無かったんだと思ったら安心した。

しかしこれを、周りにどう理解してもらうかが問題である。

 

「絶縁したいけど、世間の目を気にしてできない!」

わたしって親不孝?と思っていた。でも、わたしだって散々親に不幸にされてきたよな。気にすることじゃない。今はそう思う。

でも、もし結婚するとして。親に紹介したりしなきゃいけないんでしょう?苦痛だ。

このことを彼に理解してもらえるだろうか?

わたしが母と関わりたくないと言うことを、父に理解してもらえるのだろうか?

 

今後の問題ができた気がする。。

 

でも、よかった。来てよかった。

 

わたしと母さんは別の人種なんだって証明されたんだから。

ひとつ、問題が解決した気がする。

わたしが母さんのことを考えなくていいということに。

本当に良かった。

とりあえず着拒した。