正解以外を言ってはいけない?

昨日彼氏と泣きながら言い合いになっていて気付いたんだけど、「なんで泣いてるの?」って聞かれると「(あれでこれで、それだから)」と心の中では大声で叫べるものの、口に出すのはなんだか怖くてずっとだんまりになってしまったんだよね。

これって昔にも経験したことがあったなと思って、母に「なんでああするの?」「こうするの?」「なんで泣いてるの?」って聞かれた時も、理由を言えなかったな、と。「なんで」って言われると凄く責められている気がするしね。その時点で間違ったことをしてしまったのでは、という恐ろしさが脳を支配する。

「正解を言わなきゃいけない」「間違ったことを言ってはいけない」と思っているから、「わたしはこう思うけど、実は間違ってるんじゃ」と思うと、怖くて言えなかったんだな。

もうあんまり記憶に無いんだけど、実際母に言っていたら全否定を食らっていただろう。あの人は受容ってものを知らないから。

「苦しかったんだね」「悲しかったんだね」「辛かったんだね」「そんな風に思っていたんだね」そう言ってもらえるだけで、きっととても視界が開けたのにね。

今のわたしが、あの頃のわたしに言ってあげるしかない。

彼氏との言い合いは、喧嘩という喧嘩ではないのだけど、わたしがちゃんと伝えたいことを伝えられたので無事解決した。言いたいことを言う、言いにくいこともちゃんと言ったら伝わるかもしれない。思ったことは割となんでも素直に伝えるようにしてきたけれど(時々物凄く我儘を言っている気分になる、実際そうかもしれない)、根底部分の「正解以外は言ってはいけない」というところを直すのは、まだまだ時間が掛かりそう。

「自分の気持ちを伝えることに正解など無い」。自分の気持ち、意見を伝えることの怖さ。受け入れてもらえないかもしれないと思うと、怖い。どうしたらこの怖さを払拭することができるかな。

これって「小さい子が勇気を出したら破ることのできる殻」の中にずっといるのかも。今から殻破るの大変だな……。